うち車載向けは10％程度とスマホ向けと比べて少ない

エヌビディアはゲームやＣＧ分野を得意とし、ＧＰＵで高いシェアを誇る。
映像データな どの高い処理能力が、自動運転でも武器になる。
車載カメラが捉えた周囲の画像データを分析して次の行動を瞬時に決めるのに最適だからだ。
四半世紀もの間、半導体業界トップに君臨する盟主インテルは、パソコンとサーバー用で圧倒的なシェアを持つＣＰＵの高い演算処理能力を自動車向けに応用。
カメラやセンサーが集めた周辺情報をもとにハンドルやブレーキ操作を瞬時に判断する機能を担う。
３月には画像認識技術を持つモービルアイを153億ドルで買収すると発表。
ほかにも自動運転技術を支えるソフトウエアベンチャーなどを矢継ぎ早に傘下に収めている。
年間１兆円規模の研究開発費に加え、積極的なＭ＆Ａによって車載分野でも覇権を狙う。
クアルコムも半導体業界では過去最大 の５兆円を投じ、16年に車載最大手のオランダＮＸＰセミコンダクターズを買収し、車載分野に本格進出した。
クアルコムのスティーブ・モレンコフＣＥＯは総合的な半導体製品群によって業界をリードできると自信を見せる。
データ処理と通信、エンジン制御向けなど幅広い製品を持ち、自動車メーカーにまとめて提案できる強みを打ち出す考えだ。
車載向けでは３位のルネサスエレクトロニクスの呉文精社長は自動車分野は信頼性で半導体を選ぶ。
まだルネサスに優位性があると分析する。
世界の半導体市場は30兆円規模。
うち車載向けは10％程度とスマホ向けと比べて少ないが、今後５年間で４割増える見通し。
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